台東区谷中の住宅街、約50年前にアパートとして建てられた「萩荘」が来春、若い芸術家や建築家の集う複合施設として生まれ変わることになった。
2004年から今年2月まで、東京芸大の学生が、「アトリエ兼シェアハウス」として使ってきた。最近は老朽化が進み解体して跡地を駐車場にすることが決定。そこで「萩荘」の最後を飾ろうと、今年2~3月、建物の壁や柱も作品の一部に生かしたアートイベントを開催したところ、約3週間で延べ約1500人が訪れるなど、思わぬ反響を呼んだ。
この様子に心を動かされた所有者から「もし希望があるなら使ってほしい」との声がかかり、改修・補強工事を行った上で再利用が決まった。今後の予定として、来年3月に「HAGISO」がオープン。1階はカフェとギャラリー、2階は美容院や設計事務所、アトリエが入る。
ギャラリーは若い芸術家たちに発表の場を提供するため、会場費は取らず、代わりに多くの来場者を呼んでもらいカフェの売り上げに貢献してもらう。また、キュレーター(展示企画者)を目指す人たちに、ギャラリーでのイベント内容を提案してもらうことで彼らの実績の場にもしてほしいという。
運営する建築家の宮崎さんは「生きた文化がぐつぐつと煮立つような場所にしたい」と話す。また、人々の新たなつながりが生まれる場所になればと想いを語った。プレオープンイベントとして、12月と来年1月にはアートパフォーマンスや作品展示が企画されている。
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