運動トレーニングを行った際に他人から褒められると、運動技能が高まることが証明された。
研究チームは、右利きの成人、男女48人に、30秒間にできるだけ速く順番通りにキーボードを打つといった、連続的な指の動かし方を覚えてもらった。そのトレーニングの直後、被験者を次の3つのグループに分けた。A:自分の技能を褒められた。B:他人の技能が褒められるのを見た。C:自分の技能の成績グラフだけを見せられた。
翌日、覚えた技能を披露するテスト(30秒間のうちにある順番で何回打てるか)を行ったところ、各グループの成績(回数)の伸びは、Aグループが20.0%、Bグループは14.4%、Cグループは13.1%という結果となった。
研究チームの定藤規弘教授は「褒められることは、脳にとっては金銭的報酬にも匹敵する社会的報酬だ。この社会的報酬を得ることで、運動技能の取得がより上手に促されることを証明した。“褒めて伸ばす”ことの科学的な妥当性を示すものであり、教育やリハビリテーションにおいて、より効果的な“褒め”の方略につながる可能性がある」と話している。
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