2012年11月13日火曜日

脳にハイリスクハイリターンの行動を促す機能が

飯島敏夫教授(東北大学大学院生命科学研究科)の研究チームは、ラットの脳にある島皮質前部に、リスクを積極的に冒し、より大きな利益の獲得を目指す行動を促進する機能があることを発見したと発表。

二つあるレバーの一方を押すと必ず2滴の水が飲め、もう一方は50%の確率で、水が全く飲めないか、水が4滴飲めるようになっている装置を用いて実験した。

ラットは、喉が渇いている時には、リスクを冒しても多くの水を得られるレバーを選ぶ傾向が強いことがわかった。しかし島皮質前部の神経活動を抑制すると、リスクを避け報酬が少なくても確実に得られる選択をとるようになることが確認された。この結果、島皮質前部にはリスクを冒してより大きな利益の獲得を目指す行動を促進する性質があることが示されたこととなった。

島皮質前部が過剰に働くと、ギャンブル依存症のような状態になってしまう可能性も考えられるといわれ、そのような症状の治療法の開発にも結び付くことが期待されるという。

また研究グループは、リスクを冒してまで大きな収穫を得ることは欲せず、むしろ小さくても確実に得られる報酬の道を選ぶという風潮があるとすれば、それは今回明らかになった脳内機構が関係している可能性があり、ニューロエコノミクス(神経経済学)の切り口から、社会的動向の分析や経営戦略などにも活用される可能性があるともコメントしている。

http://news.mynavi.jp/news/2012/11/13/159/index.html
マイナビニュース